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命式について

算命学の運命分析は生年月日を活用しており、そこで算出したものを命式と呼びます。
算命学はすべての世界を陰と陽の二分類する方式をとるために、命式も二種類に分かれます。
この二種類を陰占・陽占と呼びます。
陰占は運命の根になる部分であり、目立ちにくいのですが、人生を根幹から支えている動物本能的なものです。
一方の陽占は表に出ている部分で目立ちやすく、時代や社会の影響を受けながら変容していく人間性をあらわします。

陰占について

陰占は人間を作り出している自然界をダイレクトにとらえているものであり、
その自然を符号化した干支というものを使用します。
干支は十干と十二支に分かれ、十干は自然をあらわし、十二支は季節をあらわします。
運命分析においては通常十干を主役とし、十二支を補佐として捉えます。

ここでは陰占命式図の一番左上の「日干」と呼ばれる場所に出る十干について説明します。

日干の説明

(樹木)
まっすぐで穏やかな性質。物事に一途で想像力に富み、知性も情もあり人から頼られる。

(草花)
和やかで華がある。苦労に耐え、七転び八起きを繰り返す度に逞しく、やがて美しい花を咲かせる。

(太陽)
明るく元気で情熱的、困難にも冷静でバランス感覚がある。屈託なく前向きでおおらかな生き方が人を癒す。

(灯火)
静かな中に燃える情熱、直感が冴え、勉強するほど才能が磨かれ、優れるほど心豊かにやさしく人を受け入れる。

(山岳)
寛容で変化に動じない。努力と共に魅力と威厳が備わり信頼され、臨機応変の智恵がある。

(大地)
庶民的で優しく、人をよく助け目的意識が強い。物心ともに大切にし、逆境にあっても冷静で回復力が抜群。

(鉄や岩)
理性が強く自己鍛錬を惜しまない。邪心を退け、正義のために自己犠牲をいとわない。

(宝石)
知性と気品を保つ。観察力、洞察力に優れ、教養に比例して美意識が高度化し、他人の心を高めていく。

(大海)
習得力に優れ、探求力と持久力がある。内面をひけらかさず、のびのびとマイペースで創造性に富み、ダイナミックに生きる。

(雨露)
理性的でクール、変化に強く焦らずマイペース。暖かい人柄の中に切れ味の強い判断力を持つ。

陽占について

陽占は星と呼ばれ十大主星と十二大従星で構成されます。
星は人体星図としてあらわされ、性格や人間関係、精神の充実度などを緻密に分析します。

人体星図の見方

頭(北)左肩
右手(西)胸(中央)左手(東)
右足腹(南)左足

頭(北)に現れる星

頭に現れる星は、目上の人に対して発揮される星です。
目上や両親等の目から見ると、この星の性格や行動が本人の本質であるように見えます。

貫索星父親の頑固さを受け継ぎ、年齢と共に頑固さが増す。
石門星目上との社交範囲が広がる。友人が多く、敵は少ない。
鳳閣星風流心を理解し、年齢と共に華やかな人生に変化する。
調舒星反骨精神が強く、目上に頼ろうとしない。感性豊か。
禄存星年齢と共に自分中心の考え方が強くなる。トップの質。
司禄星用心深い質を持ち、物事に対して用意周到。地味で堅実な質。
車騎星年をとっても気が若い。常に行動力が大きい。但し短気な質を持つ。
牽牛星目上に対し礼儀礼節を重んじる。人生に独特の美意識を持つ。
龍高星目上の引き立てが少なく、自力の運。海外志向が強く、単独行動で成功する。
玉堂星年長者から好かれ、目上の引き立てあり。晩年に至って精神は安泰。

左肩に現れる星

左肩に現れる星は、初年期の運命を示しています。
主に子供の頃の性格や希望を現し、また老年期の性格の一部ともなります。

天報星若年期に人生が定まりにくい。多才な面を持ち、才能選手となる。
天印星若年期に年長の味方多し。万人に好かれ敵が少ない。福分多し。
天貴星素直な幼少期を過ごす。若年期平穏。やや自意識強く、おしゃれ。
天恍星反抗心強く、若年期に離郷の運あり。早熟にして、異性運多し。
天南星感性強く、若年期に一家の中心となる。批判力強く、人を傷つけやすい。
天禄星意志の伝達が下手で、堅実地味な人生。不言実行の若年期。
天将星親と自分の健康運が反比例する。心の強弱が極端に出て、ぶれが多い。
天堂星引っ込み思案。若くして老人の質あり。人生全てに用心深い。
天胡星直感力強し。幼少期健康に注意。音楽や詩歌等、形無きものに才能あり。
天極星衆人に対し奉仕的な精神を持つ。親を愛する度合いが強く、感性豊か。
天庫星長男・長女の質あり。探求心強く、凝り性。歴史的なものに興味を持つ。
天馳星大きな行動力を持ち、安住・安定を好まない。人生を体当たり的に開拓。

右手(西)に現れる星

右手に現れる星は、配偶者との関係を示しています。
結婚後、家庭内において発揮される星ですが、他人の目からはあまり見えないところです。

貫索星家庭内においてワンマン的要素あり。多くは職場で配偶者を見つける。
石門星家庭内で友達夫婦を形成する。明るい反面、変化が多い。
鳳閣星明るい家庭を作り、子供の成長良好。家庭が遊びの場となる。
調舒星知的な家庭を作るが、家族間のコミュニケーションが下手。孤独性あり。
禄存星大らかな気質を作り、経済的に晩年大成する。わがままな家庭人となる。
司禄星堅実は家庭を作り、家族間の団結が強い。子供の中から大成者が出る。
車騎星せわしない家庭。のんびり出来ないが、対外的に良妻、良夫にみられる。
牽牛星自尊心に支えられた家庭。信用を重んじ、自分に対し規律正しい。
龍高星家庭においてわがまま。自由、型破りの妻、夫となる。対等夫婦の形成。
玉堂星道徳的、常識的な家庭を作る。相手に知性を求める傾向あり。

胸(中央)に現れる星

胸に現れる星は、本人の本質を示しています。
本人の人生観や価値観はここから発せられているといわれる、重要な星です。

貫索星自我心が強く、マイペース。自立心強し。
石門星心に柔軟性があり、和合性を持つ。人生の長距離に強い。
鳳閣星冷静な判断力を持ち、中庸のある人付き合いをする。
調舒星感受性鋭く、記憶力強し。デリケート。反骨精神を多く持つ。
禄存星寛大な心と柔軟性を持つ。自意識強く、奉仕の精神が大きい。
司禄星物事の収集と蓄積に才能あり。家庭を大切にする心が大きい。
車騎星激しい気質。直情。物事に対してストレートな行動をする。心は純粋。
牽牛星自分に対し厳しい。律儀な心があり、自尊心強し。
龍高星複雑な心を持ち、心の中を見せない。忍耐力強く、創造性は大。
玉堂星伝統を重んじ、古風な心を持つ。批判力は大きく、理屈っぽい。

左手(東)に現れる星

左手に現れる星は、兄弟姉妹・友人との関係を示しています。
友人や社会から見える場所で、利害のない交際の中で発揮されます。

貫索星変化の少ない職場で大成。保守的な世界で仕事運が上昇。
石門星経済人としての能力を持つ。人間関係をまとめ上げる能力あり。
鳳閣星マスコミ的な能力を持つ。人間関係をまとめ上げる能力あり。
調舒星感覚人間。芸術芸能の才あり。自分だけが単独で成功する。伝達力大。
禄存星中心人物となる。自己を中心として集団が生まれる。晩年期に大成。
司禄星小集団の中で大成。大集団の中で小さく成功する才能あり。用心深い。
車騎星行動力によって人生を切り開く。直感的な行動が大きな成功へつながる。
牽牛星人生を階段のように上り詰める。堅実な人生。補佐的な才能に恵まれる。
龍高星自由な思考と創造性が武器となる。動乱期変化期において運を掴む。
玉堂星知的職業での大成。表より裏方の才能に恵まれ、人を育てる才能もあり。

右足に現れる星

右足に現れる星は、晩年期の運命を示しています。
晩年においてどのような人間性を持つかが現れます。

天報星晩年期にいたり、精神的上昇がめざましい。自己の精神哲学を確立する。
天印星平穏な晩年。周りから大切にされる運。自分が中心となり、人が多く集まる。
天貴星晩年期に平凡な人生に戻る。子供運良好。安穏な運。
天恍星晩年期に異性運の兆しあり。海外へ出ること多く、風流人の運。
天南星晩年期多忙。隠居せず、若い気を保つ。先頭に立ちすぎるきらいあり。
天禄星深く広く根を張る安定した晩年期となる。家系が長く続く。
天将星晩年期に仕事との第一線に立つ。家族を犠牲にして運気の上昇をみる。
天堂星穏やかな晩年。後継者に恵まれ、親類一門の団結を作る。
天胡星精神世界へ入る晩年期ゆえ、趣味的な世界へ進み大成する。
天極星晩年期に宗教的奉仕の気質が大となる。身内よりも他人からの助けが多い。
天庫星一門をまとめ、若人を育てる役割あり。晩年の休息は少ない。
天馳星晩年期にいたって若者と同じ働きをする。行動エネルギー絶大。